異世界魔法は遅れてる! 9 / 樋辻臥命

 

レビューという名の感想文です。

前の巻は以下のリンクより。

 

mako0079.hatenadiary.jp

 

 

ようやく現代に戻ってきた水明と初美、そしてそれに付いてきたその一行。

水明の弟子であるホムンクルスのハイデマリーが出迎え、師弟漫才を。

異世界組は現代をいろいろ不思議がって水明の家でテレビにかじりつき。その間に水明と初美は、初美の家に事情説明に。

一晩経って、フェルメニアは徹夜で魔術書を読んでたり、リリアナが水明のベッドに潜り込んでたり。

レフィールを初実の父親に合わせる約束をしていたので、レフィールを連れて道場へ行き、レフィールは強くなるためのヒントを貰って、いろいろ察したり察しなかったり。

それから、初美も含めた異世界組全メンバーで現代を観光。

観光の後に、水明は溜まってた仕事やらあいさつまわりやらで、結社に顔を出すことに。

そこでなんやかんやあって、帰ってきたときに受領していた代執行の仕事をハイデマリーが先行して出撃してしまい、水明達があとから追いかけることに。

神降ろしをしようとしていた連中は水明一行にあっさり撃破され、ハイデマリーが対峙したしたホムンクルスも無事撃退。

これにて代執行完了。

仕事がいろいろと片付いたので、初美と共に水明一行は異世界に帰って行ったところで、9巻は終了。

あと、外伝としてハイデマリーが生まれるときの話が1本付いています。

現代に戻ったことで、水明がフルパワーで動けるようになり、しっかり無双してくれます。

フェルメニアたちもフルパワーではないはずなのに、無双しますけどね。レフィールだけは精霊ハーフなので、低レベルの魔術は効かないという人外状態ですが。

この巻ではハイデマリーが可愛いです。なんというか、ピョコピョコしてる感じ。実際にピョコピョコしてるうさぎの郵便屋さんってのも出てきますが。

現代だと結社の連中や、初美の父親、話だけは出てくる水明の父親が人外レベルで強いんですよねぇ。水明自身はいつもそんなに強くない的な事を宣ってるものの、ハイデマリーたち現代組にいろいろバラされて、異世界組から白い目で見られたりするのも、微笑ましくて良いです。

ハイデマリーの苦悩というか、ホムンクルスの苦悩がこの巻での中心的事柄ですかね。

現代編はこの巻だけであっさり終わってしまうのはちょっともったいないというか、寂しいと言うかそんな感じですが、いろいろなにやら貰ったり、ハイデマリーも付いてきたりして、異世界に戻ってどんな動きをしてくれるのかが楽しみです。

...が、もう4年も単行本出てないんです...。コミック版は順調に出ているようですが、多分現代に戻るまではやらないんじゃないかなぁとも思ったり。

10巻が出てくれることを期待しています...。