レビューという名の感想文です。
友人二人の勇者召喚に巻き込まれてしまった主人公八鍵水明。勇者と一緒には行動しないということで現地人などに疎まれてしまいましたが、実は現代世界では魔術師であったのである。ただ、異世界の魔術のレベルが現代と比較すると、遥かに遅れているので、宮廷魔術師クラスも雑魚扱いで無双してしまいます。
というのが1巻の主な内容ですね。そしてタイトル回収でもあります。
勇者と行動をせずに、勇者業を友人二人に任せるのは、自力で帰還する方法を探るため、ただ友人たちには魔術師であるということを明かしていないため、あくまで一般人として外に出ることになります。
召喚された王国の城から出るところで1巻は終わります。
その前に、ヒロインの一人、宮廷魔術師のフェルメニアに怪しい動きを察知され、魔術戦を行うことになったり(無双されるが)、そのフェルメニアに嫉妬している、別の宮廷魔術師に八つ当たり的に巻き込まれるものの、一撃必殺で解決してしまったりします。
「実は強いんです」的なネタは大好物なのです。それと同時に、この作品の場合、いろんな魔術が出てくるのも良いです。「とある魔術の禁書目録」や「レンタルマギカ」もいろんな魔術が出てくるので好きですが、今のイチオシ作品の一つはこの「異世界魔法は遅れている!」ですね。
1巻だとフェルメニアがコロコロと水明への態度を変えるのが楽しくかわいいです。特に怪異を撃退した後のフェルメニアは可愛いです。
水明たちを召喚したアステル王国の王様が結構いい人だったり、友人の一人が地味に両手に花な状況(姫様ともう一人の友人)だとか、雰囲気としてすごく良いです。
ほんと面白くて良いです!