二階の妖怪女王 3 / あらいりゅうじ

二階の妖怪王女〈3〉 (電撃文庫)

二階の妖怪王女〈3〉 (電撃文庫)

レビューという名の感想文です。


怪奇事件相談所の名前がちょっと売れ始めてきたという頃になります。
話は2本。
一つはカメラに付いた妖怪?、もう一つは偽の陰陽師です。
…もっとも、どちらも真っ当に妖怪絡みの話じゃないんですよね。
カメラの方は神様に近い妖怪だし、偽の陰陽師の方は妖怪以下の存在だし。
カメラの妖怪の方では、怪奇倶楽部の先輩がカメラマニアで、カメラのうんちくが多々出てきます。
作者さんがカメラマニアらしいですね。
自分もレンジファインダー好きで持っていたことがあるので、いろいろ共感できるところがありました。
偽の陰陽師の方は、なんだかしんみりとした話になっていました。
主人公の故郷で発生した妖怪騒ぎで、主人公にいろいろ思うところがあり、頑張らなければという感じで、これで終わりかなという雰囲気でしたね。
単行本は次の4巻までなんですが、4巻は短編集なので、実質本編はこの巻で終わりなので、そんな雰囲気で良いのかなとも思ったりはします。
付録ピンナップの妖姫さんがなかなかいい感じです。