二階の妖怪女王 2 / あらいりゅうじ

二階の妖怪王女〈2〉 (電撃文庫)

二階の妖怪王女〈2〉 (電撃文庫)

レビューという名の感想文です。


1巻目で各キャラクターの立ち位置や設定、そして今後メインの柱となる「怪奇事件相談所」の設立までやって、2巻目からは相談所の本格始動です。
この巻は2編が掲載されています。
1つは都市伝説、1つは古い土蔵にまつわる話です。
1つ目の都市伝説は、妖怪の噂が出来上がって、口コミで広がって、それが実体化するというもので、インターネットの時代(ちょっとネタが古いですが)、メールで一気に広まって即座に妖怪化してしまうというものでした。
その特性を逆に利用して、この都市伝説妖怪を退治します。
2つ目は入った人がおかしくなって出てくる土蔵で、こちらは退治せず封印。
都市伝説の方は、一度解決したと思ったら、また発生して、再び退治しにいかなければいけないとかいい感じの展開でした。
土蔵の方はストレートに済んでしまって、少々物足りない感じです。
土蔵の方では、温泉フラグとかいろいろあったのに、その辺についてもあっさりだったのも更に残念。
付録ピンナップが水着で海水浴的なものだったので、それを少々期待していたのですが、行きたいねーっていう会話文のみという…。
面白くないわけではないですが、少々物足りない。
もうちょっといろいろ広がってると、更に楽しめたかなと思います。
ですが、読みやすいので一気に読めますね。