遊星からの物体X / アラン・ディーン・フォスター

遊星からの物体X (1982年)

遊星からの物体X (1982年)

レビューという名の感想文です。


古典SFであり、定番作品です。
定番ものはできるかぎり避けてはいるのですが、なんとなく読んでみようと思った次第です。
いろいろなバージョンが有るようですが、自分が読んだものはサンリオの初版です。
翻訳ものということで、いつもどおり読みづらい部分が多々ありました。
Aという人物の描写をしているところから、急にBという人物の描写に入ったり、人物の代名詞がわかりにくかったり、固有名詞が当時の人間かアメリカ人じゃないとわからないようなネタがあったりと、読みづらい場面は多かったですが、なかなかに面白かったです。
映画のノベライズなのですが、映画版は見たことがありません。
あとがきにはエンディングなどが違うとあったので、そのうち映画を見ても良いかなという感じではありました。
読み落としたのかもしれないけど、フュークスが扉に斧で押さえつけられてたのを見つけた後、呼吸音がするが気づかなかったみたいな表現があり、このあとフュークスが襲ってくるのかと思ったら、音沙汰が無かったののがちょっと気にかかりました。
アメリカンな作品だから、全滅エンドは無いだろうと思ってたけど、結局のところ二人生き残っていたのは以外でした。
マクレディと怪物の最終決戦の雰囲気的に、マクレディが最後一人になって凍っていく思ったのに。
…もっとも、二人になったけど、凍っていくことは間違いないんでしょうけどね。