阪急電車 / 有川浩

阪急電車 (幻冬舎文庫)

阪急電車 (幻冬舎文庫)

レビューという名の感想文です。


阪急今津線を舞台とした連作短編小説です。
登場人物としては、カップル、カップル未満?、元カップル、祖母と孫、寝取られ女、女子高生、おばさんネットワークから抜けたい女性というところですかね。
それぞれは、結構細かく絡んで話が進んでいきます。
読み終わって児玉清さんの解説を読んでいて、カップルとカップル未満を同一に読んでいたことに気がついたり。
勤め人5年目と冒頭にあるのに、同じ大学同士ってことで盛り上がったのを同一人物と思ってたんですよね。
誰も彼もがなにがしかのトラブルに巻き込まれるけど、大体のトラブルはスッキリ解消されていくので、読後感も心地良いです。
8駅を往復なので、16篇入っています。
往路と復路でそれぞれ連作、復路は往路からそこそこ時間経過した後になっていて、登場人物は変わらずです。
連作ではありますが、各話でオチがつくので読みやすいですね。
文章も読みやすいのでサクサク読むことが出来ます。
DV受けてた元カップルの女性と寝取られたけど討ち入りした女性のキャラクターが好きです。