すごい科学で守ります! 特撮SF解釈講座 / 長谷川裕一

すごい科学で守ります!―特撮SF解釈講座

すごい科学で守ります!―特撮SF解釈講座

レビューという名の感想文です。


スーパー戦隊シリーズをすべて同一時間軸に存在したとして、それをSF的に解釈していこうという本です。
バトルフィーバーJからメガレンジャーまでを解説してあります。
空想科学読本シリーズとは違う方向での解釈本です。
あちらは、現代科学でSFを解釈ですが、こちらは画面に映った事象はすべて事実として、現代人から見てもよくわからないけど、オーバーテクノロジーやハイパーテクノロジーの産物であると解釈し、戦隊物の移り変わりを解説して居ます。
ともかく、非常に楽しいです。
この中で解説されているものでは、デンジマンサンバルカン以外は、公式設定では繋がっていないことになっているんですが、つながっていると仮定しての解釈なので、意外なところが面白くつながっています。
精霊とか妖怪とかは解釈しようが内容で、概ねぶん投げちゃってますが。
三角形の飛行物体はデンジマンの技術を使っているとか、合体方向にによりデンジ星系技術とフラッシュ星系技術に分類されたり、物質伝送システムあたりは技術力の都合で遅くなっているから残像が見えたりするとか、そういう設定や考察好きにはたまらない内容になっています。
若干古い本なので、メガレンジャーの途中までしか書かれていないのは残念ですが、非常に楽しく読めました。
こういうのをけしからん的にいう人にはオススメできませんが、笑い飛ばせる人にはオススメです。