最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常 / 二宮敦人

レビューという名の感想文です。

読み終わったのは1年以上前だったりしますので、ちょっとうろ覚えの部分はあるかも。

 

東大よりも入るのが大変だという話がある東京藝大。

この本は、そこに通っている生徒がどういった人物か、どういった受験や授業をやっているかなどを、生徒へのインタビューを行って書き出しています。

著者の妻も藝大生であり、その「奇行」っぷりを間近で見ている人です。

面白いなと思ったのは、芸術系と音楽系で雰囲気や人などいろんなものが全く違うのに同じ学校であるということですかね。

一言で言うと、芸術系は汚い(作業で汚れるので)、音楽系はキレイ(お金持ちだったり、人前に出る人なので)ですかね。

ただ、どちらも世間一般から見たら「変人」ばかりですかね。非常に面白い人達かと思います。

受験で何階も階段登らされるとか、ピアノ盗難事件とか、元ホスト経営者とか、ブラジャーウーマンとか、出てくるエピソードは面白いものばかりです。

それと同時に、非常に羨ましいなと思ったりします。

ある種振り切ることができているのが羨ましいですね。自分には無理です。

愉快な話や、笑える話、信じられないようなとんでも話もあれば、若干闇が見えるような話とエピソードてんこ盛りなので、一気に楽しく読むことができるかと思います。