抑圧された記憶の神話 偽りの性的虐待の記憶をめぐって / E.F.ロスタフ + K.ケッチャム

抑圧された記憶の神話―偽りの性的虐待の記憶をめぐって

抑圧された記憶の神話―偽りの性的虐待の記憶をめぐって

レビューという名の感想文です。


カウンセラーによって、存在しなかった記憶が生成され、それがあたかも事実であるという認識をして、家族が崩壊する事例についての本です。
カウンセラーにかかることで、無いはずの記憶が生成される理屈や過程が興味深かったです。
読んでて、これは宗教が問題になっているんじゃないかなとは思いました。
悪魔儀式や神の声といった、キリスト教的な悪事や啓示などがあることが、結果的に悪い方向に進んで居る感じですね。
あとがきにもありましたが、日本ではなかなか発生しにくいことだとは思います。
宗教観がそもそも違いますからね。
ただ、事例にもあったし、あとがきにもありましたが、取調室でヤッても居ないことを自白するという例は幾つかありそうです。
元々、J.ケッチャムと間違えて借りてきたわけですが、興味深いことが多く面白かったです。