エロティック・ジャポン / アニエス・ジアール

エロティック・ジャポン

エロティック・ジャポン

レビューという名の感想文です。


フランス人から見た日本のエロ文化に関する本です。
かなり濃いです。
拾っているネタが、風俗、アニメ、コスプレ、ギャル、やおい田亀源五郎などなど、大体のカテゴリを網羅しています。
MALICE MIZERのmanaの話が出てきたり、会田誠のエロ絵や、駕籠真太郎のイラスト、鳥肌実にエロゲやエロアニメまで出てきたかと思えば、平安時代や神代の話まで結びつけたり。
オナホやディルドも出てくるし、ラブドールにも言及しているし、更にはOLの膝枕クッションまで紹介しているのもすごいです。
視点が違うのもあってなかなかおもしろかったです。
が、結構間違いもあったりして、ほんとに知ってるのかなっていう疑問が幾つか。
ゴジラは鼻から放射能光線を出す(口から出します)、快楽天は12〜17歳の青少年のための本(一応成年コミックです。)、セーラームーンは月から来たプリンセス(確か転生だったはず)という文章上の間違いや、エロビデオの広告として表示されていた画像がエロゲの画像だったり(侍ジュピターや刃鳴散らすの広告が掲載されてた)する画像とキャプションの間違いもそこそこありましたね。
翻訳ミスなのか本人が勘違いしているのかはわかりませんが。
あとがきによれば、キャプテンハーロックドラゴンボールをフランスに紹介した人なんだとか。
そしてキャプテンハーロックが初恋の人っていう、本物のオタクの模様です。
更にアニメから切り替わってエロにシフトして、SMスナイパーに連載を持っていたというのも面白い。
突っ込みどころは結構あるけど(あとがきにもそんなコトが書いてある)、新しい発見のある書籍でした。