鳥籠荘の今日も眠たい住人たち 4 / 壁井ユカコ

レビューという名の感想文です。


第4巻後半1冊目ですね。
山田家と加地家の話と、有生&由起の妹達の話、へれんのフィアンセの話、鳥籠荘の将来の話の4本に挿話として皆子の話が入っています。
1話目は山田パパがお見合いをするという話で、華乃子がむくれているところで、加持君のママと一緒になっていろいろ解決しちゃいます。
お見合い自体は山田パパの風貌が風貌なので…お察し。
紹介してくれた人は見えていないというオチ。
2話目は有生&由起の妹たち「ひより」と「こかげ」に有生、由起、キズナが振り回されるお話。
ここで有生と由起が大喧嘩して、それが4話まで引きずられて、更にそのままという…。
ひよりとこかげは、由起と有生と似たり寄ったり。
どっちが誰のっていうのは、2巻の内容的にどうなんだろうッて感じですね。(戸籍上のは確定していますが)
3話目は童話少女のへれんさんの7人目のフィアンセのお話。
イタズラ大好き(要はかまってほしい)なへれんさんは、フィアンセを病院送りにしまくりますが、このフィアンセが結構図太いというか我慢強い。
今回のへれんさんのお話は、ミザリーだったので、いろいろとやばかったわけですが。
巻頭と巻末の語り部もこのフィアンセさんですね。
4話目は鳥籠荘のオーナー来日で鳥籠荘がやばいのではないかと大騒ぎに。
その一方で、展覧会の終わった有生はニューヨークへの留学を要望されたり、キズナの保護に来た由起はキズナに怒ってしまったり、そのキズナもイギリスに誘われたりと、物語の終盤へ迫ってくる展開でした。
シリアスな話が2篇、コメディが2篇(とは言ってもそこそこシリアスな話が入ってくる)というところでしょうか。
毎回毎回面白いです。
ショート形式になっているのも読みやすくていいところですね。