レベル1の最強賢者 2 / 木塚麻弥

 

レビューという名の感想文です。

 

邪神の気まぐれによって「ステータス固定」の呪いを受けてしまった主人公ハルト。その呪いを利用して実質最強になってしまった物語の第2巻です。

学園生活をしていたハルトたちですが、学園の決まりで1ヶ月の遠征をしなければならなくなり、エルフの国に行くことに。

一緒に行ったハルトのメイドで元勇者パーティの、今は学園の講師をしているティナの故郷だったおかげで、ティナの婚約者決定の武闘大会が開かれることに。

とは言え、ハルトがアホみたいな魔力を駆使してあっさり優勝してしまったり。国軍大将がモブ扱いなのはちょっとかわいそう。

更に何時の間にかクラスメイトのエルフの国の第2王女リファまでも婚約者になってしまったり。

そうしたいい雰囲気だったのが、人族の国から戦争を仕掛けられ、侵略されそうに…。エルフからは裏切り者が発生し、ハルトは「隷属の腕輪」という魔導具で操られ、エルフの国がピンチに…なるわけもなく、ハルトのチート能力で裏切り者をボコボコにした上、人族の国の兵士を自国に送り返して脅して無事終了。

思わせぶりなところから、一気にスカッと逆転してくれるのは読んでて気持ちが良いです。

その後学園に帰り魔力の修行をしたところ、うっかり神獣フェンリルを目覚めさせて使役するという始末。

最後に結婚披露宴なんかを行って2巻は幕を閉じます。

実家にも帰るので、ハルトの家族が出てくるのですが、このあたりも地味にチートで転生者だととっくの昔にバレていたのが、ちょっと新鮮で良かったです。

ティナはハルト以前は実質世界最強だったし、クラスメイトの面々もトップクラスの実力者ややばい魔族に上位精霊と、メインの面々が実質チート持ちだったりするので、あんまりピンチにはならないんですよね。

ピンチにならずにあっさり解決というのが結構面白いところです。

バトル関連はチートで済ませることが多いので描写はほぼ無し。その辺は期待しちゃ駄目ですけどね。

読みやすいのと、次のチートは何かなというのが楽しみで、一気に読み勧めることができて面白かったです。