図説 アジア文字入門 / 編:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

図説 アジア文字入門 (ふくろうの本/世界の文化)

図説 アジア文字入門 (ふくろうの本/世界の文化)

レビューという名の感想文です。


タイトル通り、アジア圏で使われてる文字の解説です。
大半がインド系文字とアラビア文字の解説で、漢字の解説が少々と、残りはアジアで使われてるラテン文字キリル文字の解説になっています。
インド系文字の説明がなかなかおもしろかったです。
ブラーフミーを祖先として、デーヴァナーガリー等がどう進化していったのか、文字構成の仕方の同一性などが面白かったです。
アラビア文字については、書体に関する解説が多かったですね。
漢字は西夏契丹、日本、ベトナム等にからめて、独立系のトンパ文字なども解説されています。
ハングルについてもコラム的に解説されています。
読み方などの解説ではなく、「文字」についての解説本なので、知識欲のための本ですね。