- 作者: 壁井ユカコ,テクノサマタ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/10/10
- メディア: 文庫
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鳥籠荘第5巻です。
メインストーリーについてはこの巻で完結のようです。
第1話は夢オチ、第2話は山田パパの中身のお話、第3話は由起と有生の話、第4話は双子の老人をきっかけとしたキズナと有生の話、第5話は鳥籠荘の人々がいなくなって、主人公三人の話が大体解決して、みんな居なくなった話。
1話は華乃子視点だけど、オチでキズナも見ていたってのが面白かった。すべてが逆転したような夢の世界。
2話は、山田パパの不思議な生体が中心ですね。
3,4,5話は前巻からつながっている主人公3人のお話ですね。
3話で一応の由起とキズナは仲直り、4話で有生とキズナは亀裂が入り、5話で大団円?というところでしょうか。
大団円と言っていいのかどうかちょっと微妙ですが。
これで終わると、なんとも後味が悪いというか、え?それだけって感じですが、後日談は次巻にあるようなので、ちょっと期待しておきます。
5話冒頭で山田パパの結婚式から始まって、へれんさんの結婚、双子の老人は家族と一緒に住むことになって、ついでに李さんもいなくなって、鳥籠荘の面々が一気に減っていきました。
あと1巻残ってるのに、幕引きには早いんじゃないかなと思ったら、あとがきに物語はこれで終わり、後日談が次巻にあるとあって、ちょっと安心。
こういう不器用な恋愛事情話って面白くて好きですね。
事件もファンタジーも何もないと毎度あとがきに書いていますが、殺人事件があったり、壁の肖像像から人が抜けたり、山田パパの着ぐるみの動きや中の人の変身能力とか、地味にファンタジー要素や事件があったりします。
キズナは過去の行いのおかげか、事件に結構な確率で巻き込まれるしね。
物語が終わってしまって寂しいですが、面白かったです。