砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない / 桜庭一樹

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

レビューという名の感想文です。


映像化だかで話題になる前から積んでいたこちらをようやくいまさらながら読みました。
非常に面白いです。
中学生の女の子二人と男の子一人が主体として展開していきます。
青春模様全開ではあるんですが、どっかこっかズレがある。
そのズレが大きくなって最後には…みたいな感じですか。
非常に面白くて読みやすく、実際に薄いのでさくっと読めてしまいます。(概ね1時間半で読み終えました)
読後感も妙にスッキリしていい感じです。

ただ、1つ気になる点が。
これはミステリーなのか。
トリックらしいトリックは、藻屑が泡になるのと、兄がその解説ついでに手品する部分。
実質事件には関係しないところ。
犯人についてはあからさますぎる。
頂上にあったメモがミステリー的要素なのかなと思う程度ですね。
青春サイコホラーみたいな感じなのかなと思いました。
最近ホラーばかり読んでいたので、ミステリーが読みたくて選択したわけですが、結局ホラー(とはまた違うかもしれないけど)みたいになっちゃって、そこがちょっと残念。
期待したものと違うっていうだけで、話そのものは非常に面白かったです。