父の文章教室 / 花村萬月

父の文章教室 (集英社新書)

父の文章教室 (集英社新書)

花村萬月がどうやって職業小説家になったか、そしてその時に父親がどう接したかという感じの本です。思いっきり省略すれば花村萬月の作り方ってところでしょうか。
父親の放蕩ぶりもさることながら、花村萬月の思考回路もすごいものです。一般的な日本人とは大きく離れています。そこが、ああいった作品を生み出すのだとは思います。
自分にとっては大きな刺激となりました。少なくとも「花村萬月」にはなれないコトは理解できたし、小説を書くという土台がまったくできていないということもよくわかりました。明らかに読書量そのものが少ないでしょう、俺は。
小説家を目指す人は読むべきかと思います。技術の「糧」にはならないかもしれませんが、思考の「糧」にはなるはずです。