わたしは虚夢を月に聴く / 上遠野浩平

わたしは虚夢を月に聴く (徳間デュアル文庫)

わたしは虚夢を月に聴く (徳間デュアル文庫)

長編SFシリーズ第2弾です。
今回もナイトウォッチは出てくるけど、主役はそっちじゃなかったり。
一応、主役的なのはいつもどおり仮想現実の中の人間だけど、章によって別の主人公が居てみたり。
「〜星を見る」が地球圏より遥かかなたの宇宙空間だったのに大して、今回の「〜月に聴く」はタイトルどおり、月面が舞台です。
ヨンとか作った人の話もちょいと出てきたりします。
宇宙に居るのに、実質オーバーテクノロジーで生きている人たちの凄惨な戦いとその裏にある平和な仮想現実。
それと平行して、傍観者になっているロボットと、すべての世界のすべての物質への攻撃可能なナイトウォッチとその相棒のスタースクレイパー
ハードSFの様に見えて、SFファンタジーのようにも見える、このシリーズは凄く面白いです。
各種裏設定あたりは各自が想像してくれって感じの表現も好きですね。
今回も面白かったです。