愛と幻想のファシズム 上 / 村上龍

愛と幻想のファシズム(上) (講談社文庫)

愛と幻想のファシズム(上) (講談社文庫)

経済シミュレーションを描きたいのか、小説を書きたいのか分からないです。村上龍の小説はそんなに読んでいませんが、詳細すぎる解説がちょっとうっとおしいと思いました。
シャノングループの成り立ちとか、デフォルト宣言の詳細とかそんなにページを割く必要があるのかどうか疑問です。
狩猟社とトウジそしてその回りの、いわゆる「物語」は面白いです。というか、物語部分だけ読みたいです。狩猟社設立まではなんかダルイ雰囲気で面白そうとは思えなかったんですが、それ以後の狩猟社回りは面白いです。
分厚いので読むのに時間がかかります。経済解説パートあたりを読み飛ばせば多少は時間の節約になるかと。