狂乱家族日記 壱さつめ / 日日日

狂乱家族日記壱さつめ (ファミ通文庫)

狂乱家族日記壱さつめ (ファミ通文庫)

レビューという名の感想文です。

ハートウォーミング&デストロイな家族物語です。
日日日のこの手の作品って、前半部は大体スチャラカな展開で、いきなりシリアスな展開が入ってきて、物語が大団円になりますね。
この作品でもそういう展開です。
が、スチャラカぶりが輪をかけてひどいですね。
真っ当な人間がほぼほぼ出てこないです。
主人公の鳳火がまともだけど超性能だし、他の家族に至ってはろくなのが居ない。
ネコミミ超能力持ち、最強兵器、ライオン、オカマのヤクザの息子、家族にいじめられ続けた女の子、正体不明のクラゲに主人公という家族の面々がメインキャラクターなので、普通の話のはずがありません。
いろいろ主人公が可哀想すぎるけど、結局のところしっかり馴染んでるので、ある意味幸せなのかもしれませんね。
この巻では、家族の面合わせと、優歌がらみのエピソードになります。
優歌が優歌になる前の家族との関係で、姉の襲撃?があり、それを撃退するという感じです。
撃退の仕方がいろいろアレですけどもね。
物語の最後で家族が増えたので、次巻からは8人家族ですね。
無闇矢鱈にテンションが高く、楽しく、ザクザクと読んでいけるのが良いです。