仕掛人・藤枝梅安 殺しの四人 / 池波正太郎

レビューという名の感想文です。


仕掛人・藤枝梅安シリーズの実質の1巻というところでしょうか。
短篇集になります。
自分はコミック版を読んで、面白いと思って梅安先生にハマったわけですが、やっぱり面白いです。
自分が読んだコミック版だと梅安先生は延髄に刺してるだけだったのですが、こちらでは心臓一突きが多かったです。
あと、顔に濡れ半紙かけたり。
殺した相手は梅安先生の身内だった「おんなごろし」、梅安先生の過去の殺しが発端の「殺しの四人」、彦次郎さんが梅安先生に命をかけてついていくようになった話の「秋風二人旅」、いろいろとぶん投げる「後は知らない」、彦次郎さんに来た依頼だったが依頼主を殺す「梅安晦日蕎麦」の5本が収録されています。
この中で「後は知らない」がショートショートというぐらいに短いです。
いろんな物事ぶん投げますので。
どれもこれも面白かったです。「秋風二人旅」と「梅安晦日蕎麦」はドキドキワクワクしながら読み進めました。
時代小説なんですが、非常に読みやすいです。
昔の小説や時代小説ってどうにも読みにくいっていう印象があったのですが、ライトノベル並となると言い過ぎですが、読みやすかったです。
なので、スラスラ読めて、物語も頭で想像しやすく、楽しかったです。
想像するのはコミック版の梅安先生と彦次郎さんなわけですが。