- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/12/01
- メディア: 単行本
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ようやく読了です。
読み進めるとガンガン面白くなっていくので、後半の読むスピードは上がっていました。
漫画版を先行して読んでいた(えんとの初夜付近まで)ので、マンガの補填のような漢字で読み進めました。
漫画版が結構抜けてるところ多いのは仕方ないのかもしれませんが、漫画版ももうちょっと細かいところの補填あればよかったのになぁとは思いました。
基本的には数学と天文学の話なんですが、そのたぐいの知識は一切不要。
中でもさっぱり解説してませんし、その道のプロやプロになっていく主人公たちの物語です。
終盤の春海の仕掛けがすごくいいです。
オタオタしている土御門家の人に対して冷静な春海が、仕掛けを動かしていって、政治的な都合でろくでもない暦を採用したのを取り消させるという展開がすごく良かった。
最初の春海なんて、かなりぼんくらだというのに。
あと、水戸光圀のキャラがいいです。
水戸黄門のイメージとは程遠い、刃のような人柄は良かったです。
いやー、ほんと面白かったです。
文章量は多いですが、読みやすいのと、引き込まれるので、一気に読もうと思えば読めるのではないでしょうか。
数時間以上かかるとは思いますが。