傀儡后 / 牧野修

レビューという名の感想文です。ネタバレ多数。


長編SFです。
大阪に隕石がぶつかり、その隕石が人類の行く末を変えていくと言うもの。
「美」という感じのものが、かなり出てきます。
最初の部隊が服飾学校というのもあるのでしょうが。
途中からずーっと出てきていなかった主人公というか、キーパーソンが実はという展開にやられました。
若干忘れかけてはいたんですが。
登場人物の大半にまともな人が居ません。
女性は名前ありで2名のみですかね。
凄腕の殺し屋でボディーガードだったはずなのに、人外化したキーパーソンの父親に瞬殺されるという始末。
他10人以上登場人物は居たはずですが、男ばかりです。
が、物語上では女性の格好をしているものが大半です。
男だけど実は女性だったのかと期待したら、インターセクシャルだったり。
その他、街読みだのターンスキンだのクチュールだのとわくわくするような単語が多数出てきます。
なんというかすごくカオスです。
ファットマン部隊の消息がしれていないような気もしたけど、最後に七道貢が操った戦車だったのかしら。
と、ちょっとぶん投げているような状況もあるけど、非常に面白かったです。
長編だけど、結構一気にのめり込んで読めるので、そんなに長いかなと思うぐらいですね。