- 作者: 石倉俊治
- 出版社/メーカー: 読売新聞社
- 発売日: 1995/12
- メディア: 新書
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オウムの松本サリン事件をとっかかりに、生物化学兵器とはどういうものなのかという解説をしてある本です。
オウムの生物化学兵器というタイトルにはなっていますが、オウム関連よりも派生の解説のほうが多いですね。
一次大戦での毒ガス使用、旧帝国軍の生物化学兵器や731部隊に大久野島、アメリカやソ連、イラクでの化学兵器の使用や製造貯蔵などなど。
生物化学兵器や覚せい剤、毒物等がどういう効果があるのか、どんな風に使うのか、どんな風に使われたことや使う可能性があるのかそういう話です。
ですので、オウム事件がらみの事は大して詳しく書いては居ません。
TVや新聞などで書かれていたもの+α程度ですね。
VXガス、サリン、マスタードガス、アミンフェタミン、ボツリヌス毒素などの解説が主です。
オウムに狙われていたんじゃないかとかマハーポーシャでPCを買ったとかいう話もちょこちょこ出てきたりはしますが、コラム的ですね。
マハーポーシャの話は当時いろいろ聞いていたので、ちょっと頷くところもあったり。
イペリット(マスタードガス)の語源の話とかもいろいろあって面白かったです。
雑学知識的欲求には比較的満足できる書籍かと思います。