アルジャーノンに花束を / ダニエル・キイス

アルジャーノンに花束を

アルジャーノンに花束を

ドラマや映画にもなっている古典SFです。
チャーリィの経過報告という一人称で描かれています。
チャーリィが手術によって短期間に天才になるものの、結局同じくらいの時間で元に戻ってしまうというのが全体のお話しです。
知能が上がっていくにつれて発生する苦悩
知能が下がっていくにつれて発生する苦悩
そういったものを中心として描かれています。
解説にありましたが、元々は中編だったようですね。
それを心理描写や、精神薄弱者施設に関する描写を追加してさらに奥深い話になっています。
本題については最後の経過報告のあとがきでわかります。
古典とはいえ、長い間絶賛されている小説なので、感動できます。
自分的には翻訳系小説の日本語には違和感を覚えるので、好きにはなれないんですが、これは比較的読みやすかったです。
向こうで当時作られた映画版の邦題は「まごころを君に」というそうです。