新版 図説生物学 / 伊藤智夫 稲瀬正夫 大森長朗 林田和男 堀田和弘 八並勝正

図説生物学

図説生物学

レビューという名の感想文です。


生物学の教科書のようです。
古いものなので、今とはいろいろ変わっているかもしれませんが、生物学の入り口についてはいろいろ勉強できたかなと。
序文のところに書いてあるんですが、詳しいことは授業を行う先生方が掘り下げてくださいとあるため、表面的なさらっとした感じの内容でした。
化学系知識が足りないため、エネルギー変換(ATPだのアミノ酸だの)の当たりはまったくもってちんぷんかんぷんでしたが、発生や社会性なんかは、自分の知識の補完が出来ました。
イエシロアリに副王と副女王が居るなんていうのは知らなかったし。
面白かったなというところは、遺伝。
優性遺伝、劣性遺伝についてはなんとなく理解していますが、不完全優性や部分優性、被覆遺伝子や多数同義遺伝子などというものは知りませんでしたし、どうなるかということについてもなかなかおもしろかったです。
これからこの知識が役に立つかといえば、多分必要ないですが、知識が増えるということ自体に喜びを感じます。