コールド・ゲヘナ / 三雲岳斗

コールド・ゲヘナ (電撃文庫 (0318))

コールド・ゲヘナ (電撃文庫 (0318))

レビューという名の感想文です。


SFの人である、三雲岳斗先生のデビュー作です。
ロボットバトル系アクション小説ではあるんですが、そこかしこにSFの香りただようラノベレーベルで良いのかなぁ?という感じでした。
本文読み終わって、あとがき読んでたら、ガーゴイルヴィジュアル系バンド)の話が出てきて、いろいろ吹っ飛んでしまいましたが(マテ
最後のほうで、ネタバレがあるんですが、舞台は地球なんですね。
月が崩壊し、それにより地球全土が壊滅、自然現象についてもおかしくなり、モンスターが跋扈する大地となっています。
そこを3つの巨大な国と1つの巨大な宗教組織が治めているというところでしょうか。
宗教組織の方は裏から世界を動かしている風(実質動かせていない)なところですが。
主人公が連れて行かれる遺跡(ボーンベッド)はかつて東京と呼ばれた町が沈んでいる上に存在していたりして、最後の方では現在の地球と繋がる話が出てきますね。
デッドリードライブ、巨王龍(グラングージェ)、ロストソング、圧縮言語(コンプヴォイス)、空母(カレラ)、陸船(ランドシップ)だのと、いろいろ心くすぐられる用語も多数出てきます。
さくさく読めますし、話にも引き込まれるので、なかなかおもしろいです。
挿絵では、わかりにくかったのでデッドリードライブの細かい設定と姿を見たいものです。