- 作者: 三雲岳斗,大本海図
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2000/09
- メディア: 文庫
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密室ミステリーになります。
舞台が深海実験施設なので、SFかと思ったらSF要素は無く通常の密室ミステリーになっています。
化学や科学の話は多数出てきますけどね。
主人公である探偵役は眠ることができない体質で、それに付属する疑似人格のコンピュータが探偵助手役なので、探偵組がSF要素としては一番強いでしょうか。
深海実験施設そのものがSF要素じゃないかと言ったらそうなんですが、事件がこの深海という密室の中で発生しただけでSF施設として動いてるわけではないのです。
…まぁ、SFミステリーじゃなくて、ミステリーであるというのは、巻末の解説の受け売りなんですがね。
冒頭の「クロストーク現象」が、最後の最後に鍵になる伏線がしてやられたという感じですね。
事件そのものは、ミステリーの定番だったり、トリックは科学施設特有現象を利用したものだったりで、比較的平凡なはずなのですが、なにかすごいという印象でした。
非常に面白かったです。