フリーターオプ 失業したぼくが探偵見習いになって経験したいくつかの出来事 / 川西蘭

レビューという名の感想文です。


タイトルだけ見てエッセイ的なものだと思ってたら、普通の小説でした。
短編8本で一応続きモノになっています。
タイトル通り、主人公は会社をやめてふらふらしているところで、探偵学校の案内を見つけてそこに入学することに。
しかし、探偵学校とは名ばかりで、実質探偵をやらされるはめに。
その探偵見習いの時に、ソープ嬢と知り合い深い中になっていきます。
基本的には浮気調査ばかりですね。
しっかりとしたどんでん返しがあったり、艶っぽい話あったり、バイオレンスなシーンもあったりと、なかなかに面白いです。
最後にはやめることになるんですが、探偵見習いとして過ごした日常を徒然を語るという感じでしょうか。
探偵の心得や技術関連については、軽く触れる程度で探偵云々よりも、ソープ嬢のしのぶや、探偵事務所の安藤主任とのやりとりが面白いです。
短編な上に、各編がそれぞれ4つの編に区分け(番号振ってある)ので、短時間でも読みやすいし、分量も多くないので全体としても読みやすいかと思います。