紗央里ちゃんの家 / 矢部嵩

紗央里ちゃんの家

紗央里ちゃんの家

レビューという名の感想文です。


なんとも言えない気持ち悪いお話でした。
すごい違和感のある展開だと思ってたけど、巻末の選評に「異常の視点から異常を描いている」とあって納得。
殺されていると思った紗央里ちゃんは逃げてましたって最後に出てきたし、まともな人だと思ってた父親は最後にろくでもない人だったってことだし、叔父や叔母はもう最初っからアレだったし、おじいちゃんはいろいろ諦めてた感じだし、主人公の少年も何故か淡々と探りだすし、姉もなんかおかしいしという感じで、すべてが異常でした。
なんとも気持ち悪いけど、妙に引き込まれる作品でした。