グーグルに学ぶディープラーニング / 日経ビックデータ

 

レビューという名の感想文です。

 

2023年11月付近からPythonを使い始めて、機械学習ディープラーニングについて知りたいと思ったので、手頃そうなこちらを読んでみました。

全6章で、1,2章は機械学習ディープラーニングの仕組みについて、3~5章は実例、6章は将来の展望についてといった構成になっています。

2017年の本で、現在も進化し続けている人工知能絡みの本としては、かなり古くなるのですが、技術についてはほぼ触れておらず、概要から仕組み、実際の運用実例等の話のみなので、内容が古くとも特に問題は無さそうです。

機械学習とはなんぞや、ディープラーニングとはなんぞや、どういったことに使えるのかということを知りたい人には良いのではないでしょうか。

3章でgoogleでの実例や、テンソルフローの紹介もなされています。自分は調べていないので、今どういう状況なのかは知りませんが、テンソルフローに手を出すかどうかを悩んでいたので参考にはなりました。

個人的には1章2章の仕組みの話が重要でしたね。この辺に手を出したいなと思っても、何から手を付けるか、具体的に何をするかの手がかりにはなりました。とりあえず、現状としては自分で使う活用事例が思いつきませんでした。

4章5章の実例編は車種判別などの画像診断、音声によるAIチャットなど、今でも十分活用事例のサンプルになりそうなものですね。

本の型が大きく、さらに文字も大きいので、文章量は少なめで読みやすいです。

1時間~2時間程度でさくっと読んで、機械学習ディープラーニングの表面を知るのに良いのではないでしょうか 。