死体が語る真実 9・11からバラバラ殺人まで衝撃の告白 / エミリー・クレイグ / 三川基好

死体が語る真実 (文春文庫)

死体が語る真実 (文春文庫)

寝る前にちまちま読んでいたものをようやく読み終わったので、いつもの通りレビューという名の感想文を。


法人類学者のノンフィクションです。
どうやって法人類学者になったか、法人類学者になったあとどのような事件を経験したか。
アメリカの連邦ビル爆破テロやワールドトレードセンターで法人類学者が何をしたか。
文章としては非常に読みやすいです。
ところどころアメリカ特有っぽい表現があるので、日本人的にはわかりにくいところはありますが、大したことはありません。
法人類学者というのは、死体のうちの骨を扱う学者のことだそうです。
それも医学博士ではなく文学博士だと。
著者の性格なのか、扱ってる題材の割には明るい雰囲気になっています。
訳者のあとがきにも有りましたが、軽いミステリー小説のような事件の話もあったりします。
上野正彦の「死体は語る」でこの分野には結構興味があったので面白かったです。
ちなみに、上野正彦の推薦だったりするようです。
アメリカの検屍官絡みのドラマ(CSI等)に興味がある人にはオススメかもしれません。
まえがきにそれに関することが書いてあったりもしますね。