Ⅸ(ノウェム) / 古橋秀之

レビューという名の感想文です。

 

あとがきにも記載がありますが、武侠的小説となります。

武侠小説なので、舞台も中華的になっています。

酒、女、喧嘩がちょいちょい出てくるのも武侠小説的ですね。

武侠小説を読んだことがなければ、香港のアクション映画の雰囲気を想像しながら読むと良いかもしれませんね。

気功、経絡、点穴、幇会、食客などなど、そういった言葉が気になる人は読んでみるのもいいかと思います。

主要な登場人物は、二刀流の男装少女「燕児」、猿のように変身してしまう少年「九郎」、飲む打つ買うを体現したかのような燕児の叔父「趙五行」、1日10人殺す誓いを立てて居る凶悪な男「罪炎」ですかね。

他にも目立つキャラは居ますけどね。名前付きのキャラはしっかりとした個性があります。

基本的にアクション小説なので、あらすじを書こうと思ったら、ほぼすべてを書くことになっちゃうので、あらすじはわざと書きません。罪炎登場は後半だったりするし。

メインキャラが死ぬことはないですが、モブキャラは結構バンバン死んでいきますね。主に罪炎によって。

ただの野生児だと思われていた九郎が、超古代の神々「震人」を関わりあるものだったけども、それについてはあんまり触れられてなかったような気がするので、もったいないかなぁとは思ったり。

趙五行と罪炎が全部持っていっちゃうので…。

面白かったし、アクション小説ってことで、ラノベの一般的な厚さの本だと思いますが、一気に読むことができますね。