レビューと言う名の感想文です。
一匹の猫を中心とした三者三様の物語です。
当初、読み始めたとき、これは群像劇なのかなと思っていました。第二部をしばらく読み進めて、同じ猫の話かと気づきました。ただ第二部ではメインの猫ではないですが。
第一部で出てきたサブキャラと第二部のサブキャラが同一人物であるって言うのもそこで気が付いたり。
とにかく暗いです。闇というかなんというか。特に第二部の主役が、闇を抱えまくっている状況だったりしますし。
ただ、ずーっと闇なのではなく、第三部の締め付近は、もうなんというか、光が差していましたね。
最後まで読むのは辛いですが、読み終えたとき光が差してくる、すがすがしい小説です。最後の解説もスッキリ出来ますね。
一応、補足しておくと、第二部の終わりも第一部の終わりも救いが無いわけではないです。