二四〇九階の彼女Ⅱ / 西村悠

二四〇九階の彼女〈2〉 (電撃文庫)

二四〇九階の彼女〈2〉 (電撃文庫)

レビューという名の感想文です。


二四〇九階の彼女シリーズの完結巻です。
構成は前巻と同じ短編的になっています。
この巻では闇の世界、パズルの世界、カエルと合流する前に訪れた競争の世界、列車の世界からエピローグという構成です。
基本的に切ない話が基本で、一編だけニヤリとするネタが有るのも前巻と同様です。
今回のコメディネタはパズルの世界。
世界のすべてがパズル好きという世界です。
鍵と門についても、ある程度予測は可能ですが、オチが酷いというか酷いというか。
闇の世界は切なすぎる終わりです。
競争の世界では、カエルがどのようにして合流したかという話なんですが、やっぱり切ないですね。
列車の世界は、世界に対する革命を行ったので、希望は見えているかなと。
エピローグはダメなのかなと思ったら、ハッピーエンドになっていたのは良かったです。
なかなかおもしろいのですが、切ない話ばかりなので、ちょっと暗くなっちゃいますね。