- 作者: サイモン・セイントローレント,Simon St. Laurent,藤本叔子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2000/09/01
- メディア: 単行本
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XMLの入門書です。
が、10年以上前の本なので、情報はすこぶる古いです。
XHTML1.0が出るか出ないかという時期の模様。
ブラウザがまだNetscapeやIE4とか5の話なんですが、一応はXML対応してたんですね、この時期。
現状Officeの保存形式がXML化していたりと、XML自体は広がっているように思います。
本書はまだXMLが広がる前段階での啓蒙書というか入門書になります。
ひと通り読んだ結果ですが...なんに使えるんだろう?という感じです。
データベースなどの規格を統一するという目的ではあると思うんですが、どうにも実用に対してピンと来ないです。
Officeで採用されている状況から見て、この当時よりはかなり精錬されていて、レイアウト等も強力に使えるようになっているのだとは思います。
翻訳本という性格から、日本語と英語のニュアンスの違いが混在していて、理解し難い部分が多かったです。
原書と比較して、翻訳時点でのある程度のバージョンアップはしている模様ですが、著者が忙しいようできっちりとはできなかった模様。
開発進行中のコンピュータ技術の本はほんとあっという間に陳腐化してしまいますね。
もうちょっと具体的な使用例みたいなパターン(使用例がアメリカでの商習慣的なモノなのでわかりにくい)があると良かったと思います。
XMLそのものについてもちょっとわかりにくい感じでした。
入門書のはずなのに、英語を読めればわかるだろう的な感じで説明をすっ飛ばしているように思います(XMLの定義のオプション関連とか)
古い技術本にいろいろ言っても仕方ないと思いますけどね。