秘本図書館17 背徳の香りに酔う女たち / 青木信光 編

レビューという名の感想文です。


大正から昭和初期の官能小説をまとめたものです。
一部は別の本(15巻)を参照とか、割愛されてるところとかもあったりします。
アンソロジー集というところでしょうか。
短編から中編まで8本収録されています。
現在の官能小説よりは、直接的表現が多いような気がします。
言い換えも少ない感じです。
そこそこに面白いんですが、慣れてないというのもあって読みにくいです。
繰り返し記号や今だと殆ど使わない言葉や漢字(かなりを可成りと書くなど)が多いです。
ある程度現代仮名遣いに変更されているようですが、こういったその当時の部分は残しているようです。
残念だったのは割愛があることですね。
人妻二人と宿屋に泊まって楽しいことをする「避難宿の出来事」では、一番良さそうな3Pシーンがまるごとカットされています。
この時代のモノの特徴なのか、どうにも話の最後にオチが付いてるのが多い気がします。
そのへんでちょっとしらけちゃうかなぁという漢字はします。
なんというか、全体的に物足りないですね。