希望の国のエクソダス / 村上龍

希望の国のエクソダス (文春文庫)

希望の国のエクソダス (文春文庫)

中学生が反乱を起こし一つの自治文化圏を作り上げる話…って感じかな。経済ネタ、金融ネタ、政治ネタ満載。
とまぁ、流れとか内容はこんなもんかな。俺としての評価(そんな偉そうなこといえるわけではないが)としては、微妙。ASUNAROが野幌に移住する直前くらいからは面白かった。それ以前が設定データや経済データが多すぎて、読んでいて辛かった。このまま最後まで言ったらどうし様と。
前半部は俺としては半分もいらないような気がします。特に政治経済ネタの部分でASUNAROが云々ってのを言うためだとは思うんだけど、それにしても詳細データが多すぎ。『されど罪人は竜と踊る*1』ぐらいに詳細データが多かった気がします。
『共生虫』読んだ時もそうだったんだけど*2、書かなくてもいい事を結構書いている気がします。それがその人の味というのかもしれませんが、どうも邪魔くさい。そういった部分が無ければ、1/3ぐらい時間を短縮して読めたんじゃないかと思います。